前の担任から引継ぎをしてもらったけど、よく分からなかったよ・・・
特担は「引継ぎ」がとっても重要!以下の5つは必ず聞いておこう!
特担は、児童理解が超重要とされています。その理由は、特別な教育課程を組み、個別に応じた支援を実施するからです。場合によっては、クラスの児童とは異なる学習内容を考えるために、「何ができて」「何ができないのか」「どういうサポートをすればできるのか」という見極めが必要になります。そのためには、今までの資料や引き継ぎが必須になるのです。
引継ぎ時に確認したい5つのポイント
個別の教育支援計画
「個別の教育支援計画」は、障害のある児童生徒の一人一人のニーズを正確に把握し、教育の視点から適切に対応していくという考えの下、長期的な視点で乳幼児期から学校卒業後までを通じて一貫して的確な教育的支援を行うことを目的とする。
また、この教育的支援は、教育のみならず、福祉、医療、労働等の様々な側面からの取組が必要であり、関係機関、関係部局の密接な連携協力を確保することが不可欠である。
文部科学省HP「参考1 「個別の教育支援計画」について」https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/054/shiryo/attach/1361230.htm
特別支援学級に入級している児童には、それぞれに「個別の教育支援計画」が作成されます。成育歴や指導歴など、児童の「いままで」がまとめられています。
さらに、「本人の願い」「保護者の願い」が記述されているところがあります。その2つの思いを大切にしながら、学校での教育活動を計画していきます。
その子と関係する全てをまとめた感じだね!
個別の指導計画
個別の指導計画は、個々の児童の実態に応じて適切な指導を行うために学校で作成されるものである。個別の指導計画は、教育課程を具体化し、障害のある児童など一人一人の指導目標、指導内容及び指導方法を明確にして、きめ細やかに指導するために作成するものである。
▸特別支援学校学習指導要領解説「総則編」(P.455~)
先ほどと似ていますが、その名の通り、「指導計画」です。
児童に合わせて、各教科・各領域(自立活動など)の年間指導計画をまとめたものです。この資料を元に、授業を構成したり、成績(評価)をつけたりします。
将来のためにどのような力を1年間でつけたいか、具体的に記してあるんだね。全担任の願いをここで聞いておこう!
学校での1日の流れ
以下のことを確認しておこう!
- 登下校
- 朝の準備
- 宿題
- 抽出授業の内容(自立活動や生活単元学習)
- 配慮事項(感覚過敏や健康面)
- 友だち関係
- 交流学級におけるサポートの仕方
- 保護者との連絡
4月は環境の変化に伴って負担が大きいから、あまり変化させない方がいいよね!
配慮すべきこと
障害の特性によって、学校生活でのつまずきが生じることがあります。
例えば、音(マイクの反響音や大きな音)に敏感な子なら、それに応じた支援や環境設定が必要です。
体育や行事ごとでマイクを使う場合や、大きな声を出す活動の時は事前にイヤーマフを着ける。
できる限り、静かな環境で過ごせるようにする等です。
音や視覚などの感覚以外にも、健康面・精神面・学習面においても配慮が必要な場合があります。詳しく聞いておこう!
前の担任の思い・願い
個人的には大事にしたいポイントです。
担任は、その子を1年間担当をするタスキを渡されます。そしてタスキには、今までたくさんのドラマの連続で走り切った汗や涙が染みこんでいます。
目の前の子は、毎日を支えられ、積み上げてきた存在です。そのかけがえのなさを大事にするためにも、全担任の思いを聞く必要があると思います。
・1年間での成長
・大変だったこと、楽しかったこと
・なって欲しい姿
これらを聞き、参考にするのも引継ぎの役割です。
引継ぎする方も「大事な子をお願いします!」って、快くしたいじゃないですか。
まとめ
引継ぎは、バトンです。
引継ぎは、プレゼントです。
受け取る際のマナーや心持ちみたいなものはあるなあと、毎年感じています。
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