きぬ先生の教室 ~チャイムが鳴って授業が始まったのに~
とげ丸「次の休み時間はオニゴな!」
ちゅたろう「えードッヂがいいなあ。」
きぬ先生「もうチャイム鳴ったよ!」
クラスの子たち「ざわざわ」
もー!クラスがざわざわして話を聞いてくれないよー!
じゃあ今日は、気持ちを落ち着かせるエクササイズを紹介しよう!
クラスが落ち着いている状態を体験する
落ち着いていない状態
・そわそわと体が動く(椅子や机が動く)
・キョロキョロと視線が動く
・物音を立てる
これらは体が落ち着いていない場合なので、体を動かした方が効果的です。
しかし心が落ち着いていない以下のような場合
・ぼーっと他のことを考えている
・注意(視線)がそれている
・ちがうことに集中している(手遊びなど)
これから紹介するエクササイズがオススメ!
落ち着いていないとは、言い換えると「集中していないということ」です。
子どもは自分で注意をコントロールすることが苦手(脳が未発達なため)です。
したがって教師は、「今集中すること」を示す必要があります。
落ち着いている状態
では落ち着いている状態とは
落ち着く=リラックス というイメージですが
リラックスしすぎると注意が散漫になります。
したがって授業においては、安心感を土台に、程よい緊張感がある状態がいいでしょう。
落ち着くメリット
落ち着く状態がつくれると、授業に集中できます。
また落ち着いた状態の心地よさを体験することで、モチベーションを維持させます。
緊張状態を伴うので、クラスの実態に応じて少しずつ「心地よさ」をエクササイズを通して体験しましょう。
落ち着く状態へ移るサインを決める
無意識から有意識へ
最終的には、自分たちで集中するときとリラックスするときの切り替えができるようにします。
いわゆる「メリハリ」です。
そのためのスモールステップとして、「この場面では集中する」という成功体験を積み上げます。
まずは教師主体で「今だよ!」という気づきをサインで伝えていきましょう。
サインの方法
低学年よく見聞きするのが
・「お話聞いて」→「はいどうぞ」
・呼び鈴「チリーン」
・「背中はピン」→「手はおひざ」
周りの反応があるため、サインに気づきやすいですね。
高学年になると
・先生が教卓の前に立つ
・ひと言「聞いてね」
分かりやすいサインは減り、状況を読み取って話を聞けるようになります。
しかし状況を読み取ることが苦手な子どももいます。
その子にとって分かりやすいサインを見つけらるといいですね。
3つのマインドフルネス・エクササイズ
では実際に「落ち着く心地よさ」を体験するためのエクササイズを4つ紹介します。
・クラスの雰囲気がざわざわしているとき
・興奮したりイライラしたりする子に対して効果的です。
ホットココアを飲む
【やり方・教え方】
①アツアツのココアが入ったカップを持っているって想像する
②とっても熱いからゆっくりすするようにして飲む
③「ふう~」と冷ますように息を吐く
④もう一度、すするように飲む
⑤「う~~~~ん、おいしい」と長く言う
緊張すると、「はっはっ」と呼吸は浅く速くなります。
反対にリラックスすると、呼吸は深くゆっくりになります。
呼吸を深くゆっくりにするコツは、長く吸って長く吐く。
ココアをすするくらいがいい具合です。
ろうそくの火に吹きかける
【やり方・教え方】
①ろうそくを持っている想像をする
②火を消さないように、ゆっくり息を吹きかける
③ゆっくり、長く、火をゆらゆらさせる
④もう一度、しっかり息を吸って
⑤ゆっくり、長く、息を吹きかける
⑥最後の息で、フッと火を消す
これも深い呼吸をするためのエクササイズです。
数字をかぞえる
【やり方・教え方】
①姿勢を正します
②息を吸いながら、「1・2・3・4・5」と数字をかぞえます
③息を吐きながら、「1・2・3・4・5」と数字をかぞえます
④何度か繰り返します
いろいろな気持ちや不安が頭の中にあるとき、一旦他のことに集中して落ち着かせる方法です。
アンガーマネジメントにおいても、怒りの感情はピークが6秒と言われています。
気持ちが落ち着かないときは数字をかぞえみるといいですね。
そう言えば私も落ち着きがなかったなあ。
子どもと一緒にやってみるよ!
気持ちの落ち着け方は、大人になっても役立つよね!
やり方は簡単だから、まずは試してみよう!
参考:キラ・ウィリーら「子どものためのマインドフルネス」
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